2010-04-28

ブログのアドレス変更のお知らせ

ブログのアドレスをhttp://gkec.blogspot.comからhttp://www.gkec.infoに変更しました。
なお、http://gkec.infohttp://www.gkec.infoにリダイレクトされる設定にしていますが、リダイレクトされない場合があるのでリンクを貼る場合はhttp://www.gkec.info/にしてください。
今回の変更はブログの移転ではなく、引き続きBloggerを使用します。
旧アドレスのリンクも現アドレスにリダイレクトされるのでブックマークのアドレスを変更する必要はありません。
これからも応援よろしくお願いします。

1000個のオレンジと1000個目のオレンジ

1ヶ月以上前にTwitterに投稿していたこの発言を思い出した。
ここで「平均価値」と「限界価値」の違いをレクチャーしますw 例えば、オレンジが1000個あったとき、「限界価値」は1000個目の値段。1000個も1人じゃ食えないでしょ。だから1000個目の限界価値はほぼゼロ。大して平均価値は1000個の全ての値段を足して1000で割ったもの。 at 2010年3月13日
これについて補足説明を加えよう。
限界価値とは、追加されたオレンジの価値だ。
対して平均価値とは、全てのオレンジの価値をオレンジの個数で割ったものだ。
下のグラフはオレンジの限界価値の推移を表したグラフだ。

追加のオレンジの価値が急激に下がり、価値の減り幅がだんだん小さくなっていっていることがわかる。

まとめ: モノを増やせば増やすほど、増やした分のモノの価値は減っていく

2010-04-21

理想の相手

欧米には「スピードデート」という日本の合コンのようなものがある。
スピードデートについての説明を、私の愛読書である「人は意外に合理的」から少し引用する。
全員が名札をつけ、ペンとチェックリストをもち、Lサイズのドリンクを手にしていた。部屋のあちこちに散らばる小さなテーブルに女性陣がついた。このイベントを開いたスピードデート会社の代表が司会に立ち、小さなベルを鳴らして、割り当てられた「デート」へと急ぐよう、男性陣に促す。デートの制限時間はおのおの3分間。3分たつとまたベルが鳴り、二人は握手して(勇気があれば、お互いにほおに軽くキスをして)、男性陣は次のテーブルと次の女性にさっと移動する。30分後、お見合いはすべて終了し、参加者はリストのそれぞれの名前の欄にある「デートする」「デートしない」の項目にチェックしていた。その情報は翌日にインターネットでしか確認できないが、スピードデートが終わったあとは、幸せな無知に包まれてバーでおしゃべりすることもできるし、お互いがその気なら"お持ち帰り"もできる。
 スピードデートの利点は「結果がでるときには顔を直接顔をあわせることは無いので、義理でチェックを入れることが無い。」ということだ。つまり、このデートの結果は「本音」であり、だからこそデータとしての価値がある。
では結果を見てみよう。
アメリカとイギリスで行われた2000回以上のスピードデートの結果を集計すると、男性は参加した女性の10人に1人、女性は参加した男性の20人に1人にチェックを入れていて、チェックされやすかったのは「背の高い男性」「スリムな女性」「非喫煙者」「専門職」だった。
ここまでは妥当な結論だ。
面白いのは、なんと、いつもより参加者の質が高くても低くてもチェック率はほとんど変わらなかったのだ。
つまり、いつもより太っている女性が2倍いてもスリムな女性が2倍いても、男性のチェック率は変わらなかったのだ。これは女性にも当てはまった。

まとめ: 人は、自分との相性が完璧なたった1人を追い求めているわけでは無く、市場の状況に合わせて自分の許容レベルを上げたり下げたりしている可能性が高い。


追記: タイトルを「理想の結婚」から「理想の相手」に変更しました。

2010-04-16

比較優位と絶対優位

Twitterでも「比較優位」と「絶対優位」を混同する人を時々見かける。
絶対優位とは「A君がB君よりもCをするのが得意」ということで 、対して比較優位は「A君のほうがB君よりもCをする機会費用が低い」ということだ。
機会費用は「ある事をするために、失ったリソース」だ。
1時間勉強するときに失われるのは、「その1時間でできたはずの他のこと」だ。
300円のチョコレートを買ったときに失われるのは「300円で買えたはずのもの」であり、「健康」だ。
比較優位と絶対優位の違いを具体例で説明しよう。
A君は1時間に10匹の魚を釣れる。その1時間で木の実を20個拾うこともできる。
B君は1時間に5匹の魚を釣れる。木の実を7個拾うこともできる。
A君はB君よりもたくさん魚を釣れるしたくさん木の実を拾える。
このとき、A君はB君に対して魚釣りと木の実拾いに絶対優位を持つという。
A君のほうが魚釣りも木の実拾いも得意なのだから、A君とB君が協力してもA君は得をしないかというと、そうでは無い。
A君が魚を1匹釣るたびにに2つの木の実を失う(=機会費用)。
対してB君は1.4個失うだけですむ。
このとき、A君はB君に対して木の実拾いに比較優位を持っている/B君はA君に対して魚釣りに比較優位を持っているという。
ここで、須田仁之氏(@sudax2000)がTwitterで「B君には木の実を浪費しないスキルがあるんだなぁ」と発言していたが、これは勘違いと言わざるを得ない。
時間は有限だ。魚釣りも木の実拾いも同時にすることはできない。時間というリソースはできるだけ多くの収穫を産むものに費やすべきだ。
本題に戻ろう。
1日8時間労働として、A君とB君が2時間魚釣りをして6時間木の実拾いをして自給自足するモデル、A君が8時間魚釣りをしてB君は8時間木の実拾いをして収穫物を分け与えるモデル、逆にA君が8時間木の実拾いをしてB君が8時間魚釣りを分け与えるモデル、の3つを見てみよう。



最初のモデルでは、A君はなかなか良い暮らしをしているが、B君はA君の半分以下の収穫しか無い。
2つ目の分配後のモデルでは 、魚の量は増えているが木の実の量が減っている。これでは合計の収穫が増えているのか減っているのか分からない。ここで、機会費用を使った換算をしてみよう。なお、わかりやすくするためにそれぞれがそれだけをとったもの(2つ目のモデルではA君は魚、B君は木の実。3つ目のモデルではA君は木の実、B君は魚。)に換算する。
A君: 60+28×0.5=74 自給自足の場合: 20+120×0.5=80
B君: 28+20×1.4=56 自給自足の場合: 42+10×1.4=56
これによって2つ目のモデルは自給自足モデルよりも収穫が減っていることがわかる。
では3つ目のモデルはどうだろうか。
A君: 120+25×2=170 自給自足の場合: 120+20×2=160
B君: 15+40×0.7=43 自給自足の場合: 10+42×0.7=39.4 ※自給自足の場合の収穫物を求める式が変わっているのは、換算する方向を変えたから。
3つ目のモデルでは、A君B君ともに収穫が増えている。

機会費用が異なるとき、取引をすることで利益を得られる。

まとめ: ある人と比べて自分がすべて劣っていたとしても落ち込むことはない。その人と協力すれば、自分もその人もハッピーになれる。

2010-04-08

経済学の日常への応用例

私は、スティーヴン・D・レヴィットの「インセンティブで世界を理解する」という手法を好んで使う。
レヴィットによるとインセンティブには3種類あり、「金銭的インセンティブ」「社会的インセンティブ」「道徳的インセンティブ」となっている。
学校(中学校)を例にとってみる。
A君はそうじをきちんとするが、B君はさぼってばかりいる。この差はどこから来るのだろう?
一言でいうと、「A君にとっての掃除する便益は掃除しない場合のコストを上回っているがB君の場合には上回っていない」ということになる。
具体的に言おう。A君は優等生で正義感が強い。掃除をしないと良心が痛む。これが道徳的インセンティブだ。そして、サボると周りからいろいろ言われるかもしれない。これが社会的インセンティブ。かくしてA君は掃除に励むことになる。B君が掃除をしないのはA君のようなインセンティブが無いだけの話だ。
このインセンティブの話を応用出来る範囲は幅広い。
どうしたらもっと従業員を働かすことが出来るか? どうしたらもっと子供を勉強させれるか? どうしたらもっと楽に家事を出来るのか? 人を動かすだけではない、自分に目標を達成させるためにも経済学は使えるのだ。
経済学は株とか会社とかだけに使えるのではない。むしろ、日常生活との親和性が高い。
まとめ: 私は経済学を日常を理解する枠組みだと考えている