2010-05-09

中学社会科の教科書にツッコむ [1]

中学社会科の教科書にはツッコミどころが沢山あっておもしろい。
本シリーズでは、1回につき1つの経済学的な間違いに全力でツッコんでいく。
教科書の間違いは探せば10個くらいは見つかるので全10回のシリーズになればと思う。

今回ツッコむのはこの記述:
イタリアとEUの関係をつかむ
EUがさまざまな共通の政策を進めるにつれ、イタリア国内にもさまざまな変化が起こっています。例えば、EUの内部では、企業はどの国でも同じように活動することができるようになってきたため、イタリアの企業が国外に進出したり、製品を輸出したりしやすくなりました。そのいっぽうで、EUの他の国でつくられた品物の輸入もしやすくなります。テレビのニュースや新聞記事によると、イタリアに比べて物価や人件費の低いスペインやポルトガルで安く生産されたワインやオレンジが出まわるようになって、農家に打撃をあたえるなどの問題も起こっているそうです。
EU全体の政策と各国の利益の対立を調整することは、EUの役割が拡大し、加盟国が増えるにつれて、ますます重要になってきています。
これは日本文教出版の「中学社会地理的分野」P134, 135からの引用だ。

この1つの文章には2つのツッコむべき点があるので今回は1つ目のこの記述を問題視する。
そのいっぽうで、EUの他の国でつくられた品物の輸入もしやすくなります。
この言い方はまるで輸入しやすくなることが悪いことのようだ。
輸出したら輸入しなければ経済は成り立たない。
例えば、A国では1日に1万ユーロ(約116万円)分の生産があるとする。このうち3000ユーロ分を輸出する。残り7000ユーロは国内で消費されてしまうので、他国に売って手に入れた3000ユーロは行き場を失う。何も買うことができなければ3000ユーロあってもただの紙切れに過ぎない。
そのため、輸出したらその分だけ輸入せざるを得ない。

まとめ: 輸出しっぱなしにするのは不可能


※このエントリは論理にかなり無理があるので、批判はどんどんコメント欄に書き込んでください。

0 件のコメント:

コメントを投稿