2010-06-13

資本主義と自由

先週の火曜日(6/8)から金曜日(6/11)にかけて行われた資本主義に関する議論まとめ:
資本主義と自由 - Togetter

この議論を見返してみて気づいたのだが、私を批判している人たちは「市場=株式/為替市場=金持ちのもの」という捉え方をしているのに対し、私は「市場=取引の場全般」を指しているという違いがある。
私が資本主義が良いと主張する本当の理由は、すべての人に平等にチャンスを与えるからだ。生まれたときに金持ちの家に生まれるか貧乏な家に生まれるかで機会格差が生まれると批判する人がいる。もちろん、金持ちか貧乏かでスタート地点に「不公平」が生まれてしまうのは認める。しかし、競争相手が常に存在している資本主義体制では、金持ちもその地位は安泰では無いし、貧乏でも這い上がることができる。
あるひとつのポイントだけを見ると「資本主義の悲劇」に見えてしまう。例えば20世紀初頭に苦しい生活をしていた労働者たちだ。彼らは「冷酷非情な資本家に搾取」されていたように見える。しかし、彼らの苦労なしに今の豊かさは無かっただろう。彼らの苦労を肯定しているように見えるかもしれないが、他にどんな選択肢があったのだろう?
100年前の話だけど、アメリカの労働力の40%以上が農業に従事していた。それが今や3%以下だ。子供たちは、世紀の替わり目に農業の生産性を改善するテクノロジーのせいで農場から追い出された。(中略)当時の子供たちや、さらにその子孫は、僕たちがそういう状況が起きるままにしておいたことを喜んでいるんじゃないだろうか。『同情』ゆえに、農業の改革をストップさせるという決断を下していたら、僕たちの生活はどんなに貧しくなっていただろう。(中略)製造業の雇用は削られ、そのかわりに、(中略)新たな機会が生まれている。1950年代以降、製造部門のすべての雇用を守ることにこだわって、工場の閉鎖を認めなかったとしたら、僕たちはどれだけ貧しくなっていただろう。今の子供たちに、雇用機会のほとんどは工場での仕事だよといったら、彼らはどう感じるだろう。もし現状を維持するような法律を作っていたら、製造業以外の分野で誕生した雇用やチャンスは、全く実現しなかっただろうね。(中略)進歩の名のもとに、じゃないよ。次世代の子供たちに、彼らのスキルを最大限活かすチャンスを与えるためだ。(中略)子供たちが、自分自身の選択によって、どのような種類の人生でも創り上げていけるようなチャンスを与えるのが目的なんだ。 - インビジブルハート P.226, 227
 私の資本主義に対する姿勢の基礎となっている書籍を2冊紹介する。
資本主義と自由 ミルトン・フリードマンの名著。具体例を挙げながら、「自由」の必要性、政府による規制の有害性を説いている。
インビジブルハート 上記の引用もこの本から。「資本主義と自由」をわかりやすく解説した本だとも言えるので、どちらも読んだことがない人はこちらを先に読んだ方がいいかも知れない。サラッと読めるのでおすすめ。詳しくは先日書評をしているのでそちらをどうぞ。

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