2010-06-17

[書評] 知性の限界

知性の限界

先日書評した「理性の限界」の続編。内容は、前回よりさらにパワーアップしている。

  • 異なる言語でも同じ言語であっても2人以上の間で言語の意味が完全に一致することはあり得ない。例えば、私が「デスク」だと思ってもあなたは「テーブル」だと思うかも知れない。翻訳は言葉の適用範囲を狭めているだけであって1対1の翻訳は不可能。
  • 何かを指さしたとしても、それが何を指しているのかを知ることは不可能。例えば自分の知らない言語の話者が机を指さしていたとしても、それは机ではなく色や材質や一部分を指しているのかも知れないからだ。
  • 未来予測ができるとして、その未来を変えることができるならもとの未来予測が間違っていたことになるというパラドックスが生じる。
  • 全体の流れはある程度予測できるが、個々の事象は予測不可能。
  • 神が存在しているとしても存在していないとしても矛盾が生じる。
など、興味深い話題が盛りだくさんだ。

この本が教えてくれるのは、実は「答えは存在しないかも知れない。しかし考えることは楽しいことだ。」ということなのかも知れない。

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