2010-07-05

シグナリングの重要性[実践編]


シグナリングシリーズ:
なんでテスト勉強なんてしなくちゃいけないの?
シグナリングの重要性[基本編]
シグナリングの重要性[実践編]

今回は、いよいよ「シグナリングをどう使えば良いのか」ということについて書こう。

シグナリングの活用法は様々だが、今回は特に役に立つと思われる、「相手の嘘を見抜く方法」をお教えしよう。
その方法とは、その人自身ではなく周囲についてその人が思っていることを語ってもらうというものだ。
例えば、ある人の今まで付き合った人数を知りたいとする。そこで、あなたが相手の付き合った人数を訊ね、相手が「5人」と答えても、それを鵜呑みにしてはいけない。相手は「自分は謙虚な人間だ」とあなたにシグナルしているかもしれないからだ。
あなたが訊くべきなのは「普通は何人くらい付き合っているものなのか」だ。“普通”の人数を訊かれているのだから、相手には謙虚さをシグナルするインセンティブが無く、自分の本音を言う可能性が高い。そう、そこで相手が「普通は15人くらいじゃない?」と言った場合、相手の付き合った人数は5人では無く15人である可能性が高い。
この方法は、人は自己顕示欲を抑えることはできないという仮定に基づく。経済学は人の心をすら扱ってしまうのだ。

※このエントリは、タイラー・コーエン著「インセンティブ」を参考にした。書評もしているのでこちらもどうぞ。

0 件のコメント:

コメントを投稿