2010-08-22

[書評] 子育ての経済学


子育ての経済学 ジョシュア・ガンズ(@joshgans)著
育児体験記として楽しめて、育児において起こる事象を経済学的に捉える本としても読める、1冊2役の本。
育児体験記としての側面として、オーストラリアの子育てと日本の子育ての共通点と差異についていろいろ学べた。(肝心の自分は未だに受ける側にいるわけだが)
特に、“13章 パーティーをする”の部分は非常に驚きを持って読んだ。オーストラリアでの子供の誕生日パーティーは非常に大々的に行われるようだ。それはストレスも溜まることもだろう。
しかし、この章で著者が行った長女の“タッパーウェアパーティー”については、日本タッパーウェアのHPを見てもいまいち理解出来ないものだった。
その他にも、長女と長男のチェス対決など、面白い話題が盛りだくさんだ。
育児を経済学的に分析という面はどうか。
フリーパスと呼ばれるカードを何枚か子供に与える。子どもはこれ1枚ごとに1度だけ、まあ例えば、就寝時間後に部屋を出て何か飲みに行ってもいいとか(典型的な夜更かしの言い訳)、親にハグしてもらえるとか決めておく。子供の持つパスの数には制限があるから、夜中に子供に煩わされる回数も制限できるし、全面的禁止という険悪な事態も避けられる。
これはまさに子供に規則正しい生活を身につけさせるにはで論じたことと同じことだ。
フリーパス制度を実行するなら厳密に守ること。心を鬼にしないと、あっという間にぐだぐだになってしまう。
と著者は念を押しているが。
「〇〇をやったら××になる」ということさえわかれば誰だって合理的に行動するのだ。赤ん坊でさえも。
子育て×経済学という異色の組み合わせが成功している類い稀な1冊。

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