2010-09-01

死刑と終身刑の費用


少し話題になっている記事:
死刑の是非 » 経済学101
本エントリでは、死刑と終身刑の費用に焦点を当ててみる。
前提条件:
命の価値を10億円*1とし、上に挙げた記事に基づき死刑・終身刑の抑止効果は無いものとする。
戦後死刑判決を受けたのは820人、そのうち4人は無罪釈放*2されたので冤罪率は約0.5%。再審請求の厳しさなどを考慮してここでは2%とする。
刑務所の受刑者1人当たり年間約55万円の費用がかかる*3。死刑囚は拘置所に収監されているそうだが、良いデータが見つからなかったのでこの2倍の110万円とする。死刑執行にかかる費用についてもデータが見つからなかったのでとりあえず20万円とする。
無期懲役刑の受刑者の平均年齢が54歳で受刑期間30年未満の者が96%*4を占めることを考慮して、終身刑の場合30歳で入所し、70歳で死亡するものとする。
殺人者の命の価値をゼロとする。

死刑の場合: 命の価値に冤罪率を掛けて(10億円×0.02)2000万円。収監費用が110万円×5年で550万円。死刑執行費用が20万円。合計2000万+550万+20万=2570万円
終身刑の場合: 55万円×40年=2200万円
ここでの計算では死刑の方が(命を含めた)費用が高いという結果が出た。もちろん、推測の数値も多いし、全体的に雑な数値が多いため、この結果が正しいとは限らない。
そのような問題はあるものの、簡単で良いから1度数値を探して計算してみることには価値があるだろう

*1 ランズバーグ先生の型破りな知恵の「500万ドルから1000万ドル」という推定に基づく。
*2 死刑執行・判決推移
*3 刑務所に1人(一年)いれておくのにどのくらい費用がかかっているのでしょうか? のid:I11さんの回答を参照。
*4 無期懲役刑に関して

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