2010-09-10

学校の掃除の経済学


学校で掃除を丁寧にやらせるには - Togetter

学校での掃除では、真面目にやる生徒がいる陰で、ほとんど必ずサボっている生徒がいる。
このように「掃除への取り組み度」に差があることがなぜダメなのだろう?
なぜなら、ある人が掃除をしないことによるツケを全員で払わされるからだ。例えば、トイレ掃除担当の生徒が掃除をサボると、その汚いトイレを使わなければならないのはそのサボった本人だけでなく全員になる。
どうしたらもっとみんなに真面目かつ丁寧に掃除に取り組んでもらえるだろうか。
掃除に取り組むインセンティブを与える方法には、「掃除をする便益を高くする」「掃除をしない費用を高くする」の2つがある。
掃除をする便益を上げるには、掃除を丁寧にしたことに対して報酬を与えるのが効果的だ。例えば、1ヶ月に1度、担当場所を1番丁寧に掃除したグループを担当の委員が学年全体から1つ選び、パン購買で紙パックのカフェオレを配る、というのなんかが良さそうだ。
この制度の問題は、「掃除をするのが当たり前」の状態で無くなってしまうことだ。この制度が続いている間はほとんどの生徒が懸命に掃除するだろうが、この制度がひとたび無くなればすぐに汚くなるだろう。この制度を実施すると、「掃除をしなければならない」という道徳的インセンティブが失われる恐れがある。
では、掃除をしない費用を高くするのはどうか。
グループの連帯責任というのはあまり好ましくない。なぜなら、ひとたび誰かがサボる方向に振れると、「どうせ怒られるからやらなくていいや」となってしまうからだ。
個人ごとにサボったことによる罰を与えるには、監視を強化する必要が出てくる。
誰が監視するのか? それは生徒全員が掃除をしている以上教師しかいない。
ただでさえ忙しい教師が生徒の掃除の監視体制も強化するとなると、失われるものはかなり多いと予想される。Twitterでは「監視カメラを設置」という意見も出たが、掃除が丁寧になって学校全体がきれいになることの便益が数十万円から数百万円もあるとは到底思えない
もしかしたら、掃除への取り組み度にばらつきがあるのはある程度効率的な状態かもしれない。しかし個人的には「掃除報酬制」を導入してみたいところだ。

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