2010-09-24

経済学と経営学の違い


磯崎哲也(@isologue)さんのツイート:

経営学はどうしたら企業が超過利潤を得られるかを考え、経済学はどうしたら企業が超過利潤を得られないようにできるかを考える。
これについてもう少し詳しく説明しよう。
企業が利益を出すにはどうすれば良いだろうか? いろいろな回答があるだろうが、そのうちの1つは、競争を避けることだ。
経済学の想定する「完全競争市場」では、どのような製品でも一社だけではなく、大量の他社が同一もしくは同じような製品を販売しているので、それぞれの企業は価格を少しでも上げると消費者が他社の製品に流れてしまう。そのような状況ではそれぞれの企業は利益が出るか出ないかのギリギリのラインに価格を設定せざるを得ない。正確に言うと、完全競争市場では企業に自由に価格を設定する余地は無い。
しかし、実際には完全競争市場は存在しない。市場ごとに競争の度合いがかなり違うこともある。そのため、競争のより少ない市場で製品を展開することによって高い利益を得ることができる。マーケティングなどは競争を避けるための1つの手段だ。
これが先のツイートで磯崎さんが定義した「経営学」だ。
対して経済学はどうか。
経済学は、全員が最も幸福になれるような制度設計を目指す学問だ。ここでは、競争的でない市場をできるだけ完全競争市場に近づける制度設計を行う学問、ということになる。

まとめ: 経済学と経営学の大きな違いは、経営学は一企業の視点からできるだけ競争を避ける方法を研究し、経済学は全体の視点から最も利益を得られるよう競争的でない市場をできるだけ完全競争市場に近づける制度設計を研究する、ということにある。

経済学→みんなが幸せになれるようにルールを変えよう! 経営学→既存のルールの中でうまく立ち回ろう! といういい加減な理解…11:50 AM Sep 23rd via HootSuite

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