2010-10-24

企業の道義的責任


先日、こんな話を聞いた。とあるアメリカに本社を置く製薬企業がごくごく少数の難病患者向けの開発し、アメリカでの販売を開始した。日本の厚生労働省はその企業に日本でも許認可申請するよう求めた。その企業は始めは許認可申請に前向きな返事をしたが、利益が出ないことがわかると申請をとりやめた。そして厚生労働省はその企業を「道義的責任」に欠けるとして非難したという。

この企業は慈善事業としてこの薬を開発したわけではない。利益があるからこそ開発したのだ。
利益を求めて企業が新薬を開発し、今まで治らなかった病に罹っていた患者が治るようになれば、企業も患者も全員が利益を得る。
そんな社会を豊かにしてくれる企業に道義的責任を求めるのはどうなのか。
もし件の企業に日本の難病患者のために許認可申請をしてもらいたいのなら、道義的責任に欠けるとして非難するより、申請にかかる費用の一部を補助するなどしたほうがよっぽど双方の利益に適うだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿