2010-11-03

[書評] まっとうな経済学者の「お悩み相談室」


まっとうな経済学者の「お悩み相談室」 ティムハーフォード(@TimHarford)著

まっとうな経済学」「人は意外に合理的」の著者であり、本ブログでもたびたび取り上げているティム・ハーフォードの最新作。
本書の原題はDear Undercover Economistで、Financial Times Magazineに連載されていたコラムDear Economistの中からおもしろい質問を厳選したものだという。
正直、経済学の入門書としてはあまり優れていないかもしれない。入門書としては上記の2冊のほうがよっぽど良い。
ではこの本のどこが良いか。
それは、「おいおい、そんなことまで経済学で説明できるのかよ…」というところまで説明してしまっているところだ。
非常にユーモラスで、ウィットに富んでいて、ところどころに皮肉が混じっている。経済学の大学講師について、スパムメールに真面目に返事をして最後に皮肉っていたり。
そして、その量がまたすごい。見開き2ページで1つのQ&Aを終えるという形式で、149ものQ&Aが掲載されている。Financial Times Magazineに週に1度掲載されていたコラムなのでおよそ3年分に及ぶ。これだけあれば誰でも1つは自分のお気に入りのQ&Aを見つけることができるはずだ。

最後に私が気に入った質問を2つ引用しよう。(ハーフォードの回答はぜひ本書を読んで確認して欲しい)

経済学の高等教養課程(Aレベル)を学んでいる17歳の学生です。
まわりには恋人がいる友だちがたくさんいます。私も彼女が欲しいとは思うのですが、勉強がおろそかになるのではないかという不安もあります。費用対効果を分析すると、どのような結果になりますか。(P.52)
息子が経済学中毒になってしまいました。私が息子の経済学の本を没収すると、息子が私の財布からお金をとっていくいたちごっこが続いています。息子にはまっとうな人間になって、ほかのみんなと同じようにパブに通うようになってほしいのです。私はどうするべきでしょうか。(P.84)

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