2010-12-05

給食費滞納問題の問題


給食費滞納問題の問題 - Togetter

上記の議論では複数の論点が整理されずにそのまま論じられているのですれ違いが生じている。
論点は大きく以下のように分けられる。

  • 給食費の滞納は「悪い」ことなのか
  • 現在の未納率は大騒ぎするほどの「問題」なのか
  • 給食費滞納を減らすにはどうすれば良いか
  • 給食費滞納問題は「モラル」の問題か「経済学的」問題なのか
  • そもそも給食費を徴収する現在のシステムは効率的なのか
1つずつ論じていこう。

給食費の滞納は「悪い」ことなのか

私は給食費の滞納を「悪い」とすることには賛成だ。本当に「悪い」事なのかどうかは置いておくとしても、少なくとも「悪い」としておいたほうが給食費の未納を減らせるであろうことに疑いの余地はない。

現在の未納率は大騒ぎするほどの「問題」なのか

現在の未納率は約1%(給食費 半数超の学校で未払い NHKニュース)だそうだ。これはそれほど多い数値には思えない。滞納がゼロになることはないし、ゼロにするには徴収コストが追加徴収額を上回ってしまう。

給食費滞納を減らすにはどうすれば良いか

「日本人のモラルの低下!」と騒いでも何の問題も解決しない。
給食費の未納を減らしたいのならば、罰則を設けるなどして給食費を支払うインセンティブを調整するべきだろう。罰則を設けることで「モラル」は低くなるかもしれない(罰則があるから仕方なく払うだけになる可能性がある)が、この程度で日本人全体の「モラル」に影響が及ぶとは考えづらい。

給食費滞納問題は「モラル」の問題か「経済学的」問題なのか

上のTogetterでは私が経済学的にこの問題を捉えること自体に嫌悪を示す人もいた。「モラル」からの視点だと、給食費を滞納する親がいること自体を問題とする。対して「経済学」からの視点だと、給食費を滞納する親が一定数いることを当然のことと受け入れた上で、どのようにそれに対処するのかを考える。前者が否応なしに「これは問題」と決めつけるのに対し、後者は「そもそもこれは問題なのかどうか」から考察を始める。後者のほうが建設的な姿勢だと私は思う。

そもそも給食費を徴収する現在のシステムは効率的なのか

これについてはかなり疑わしい。給食費の徴収コストを考えれば、子ども手当を減額するなどしてその分で給食を無償化したほうが良いだろう。

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