2012-03-30

生産性の低い女性にも生産性の高い男性と同等の待遇が与えられるべきか

だいぶ以前のことになるが、ある人がTwitterで「女性の生産性は生物学的に男性よりも劣るので、男性より低い生産性でも男性と同じだけの給与と待遇が与えられるべき」という主旨の発言をしていた。この提案は実現されるべきなのだろうか。
この提案を実現するために必要なこととして考えられる方法は主に2つだ。1つ目は、「法律などによって女性の賃金水準を男性に比べて高めることを企業に強制する」というもの。2つ目は、「女性を雇う企業に対して補助金を出す」というものだ。
1つ目の方法を実現するとどのようなことが起こるだろうか。まず、企業は女性を雇うのを極力避けようとするだろう。男性を雇ったほうが同じ生産性に対してより低い賃金を支払えば済むからだ。これでは、「同じ生産性の男性と同じ賃金でいいから働きたい」という女性が働けなくなり、「女性の待遇を良くする」という当初の目的を達成することができない。
では2つ目の方法はどうだろうか。この方法なら、女性の働き口が広がり、当初の目的を達成できそうに思える。しかし、社会全体にとってみれば、あまり良い結果をもたらさない。
女性の雇用に補助金を出すことで、企業は同賃金で雇われている男性より低い生産性しかない女性を雇うようになる。すると、補助金がない場合に比べて社会全体の生産性は低下する。結果として全体的に貧しくなってしまうのだ。
仮に、女性の生産性が男性より生物学的に劣るものでありその差を補正すべきだとしても、その補正は市場を歪めず事後の再配分によって行うべきだ。